イタリアより

イタリア ペルージャよりN氏写す(新聞風に)

3月23日にイタリアに旅立った友達からメールで写真が送られてきた。
彼とは大学1回生のときからずっと一緒で、ついでについ最近まで同じところで働いてたという長いつきあいだ。はじめてインドに行ったときも彼と一緒だった。
彼は、これから2〜3年間イタリアでチーズづくりの勉強をする。

実はちょっと前にコメント欄で3月4日の話題が出てたけど、3月4日は彼の壮行会だった。そのときのことをちゃんとブログに書こうと思いながら、1ヶ月近くが経ってしまった。

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それは、そもそもぼくが酔っぱらった勢いで思いついたのだけど、一口5,000円でお金を集めて彼にコンピュータをプレゼントしようというものだった。しかも本人には内緒で。

なかなか気の利いたプレゼントってできないので、せめて得意分野の機材関係でなんかできたらなぁと思っていた。それに、いまからブログなりサイトなりをはじめることで、日本に帰ってきてチーズをつくるまでの道程をちゃんと発信するのが今後のためにもいいんじゃないかと思った。
ぼくらは一口5,000円で彼から夢を買う。そのかわり、このコンピュータをもらったからには、彼も後には引けないしがんばるしかない。お互いメリットになる。

さらに、イタリアにいても彼女と連絡が取れるように、iSightを2つおまけで。
うーん、なんて夢がある話だろう。

酔っぱらって思いついたのはいいのだけれど、あとで冷静に考えてみると、どうも説得力に欠けるような気もした。でも、とにかくやってみようと思った。
1月半ばに思いついて、2月のはじめごろから声をかけてまわった。ぼくは、幹事みたいなことっていうのは苦手なので、お金を集める趣旨をうまく説明できなかったり、彼と関わりのある人全員に声をかけられなかったりしたのだけど、周りの人たちのおかげで無事コンピュータが買えるだけのお金が集めることができた。





世界にひとつのコンピュータができました。

せっかくだから、お金を出してくれた人はコンピュータの裏側に落書きをしようということになって、寄せ書きのようにみんなに書いてもらった。
コンピュータに落書きをするなんてそうめったにあるもんじゃないからなかなか楽しかった。最初のうちは寄せ書きのようにメッセージを書いていたのだけど、最後にはお絵書きになってしまってたいそうにぎやかな落書きができあがった。
みんなの思いが詰まった世界にひとつのコンピュータ……。でも、これ、修理に出すとき恥ずかしいよな。

そうして、最後まで本人に気付かれることなく、3月4日に無事プレゼントすることができた。こういう人を傷つけないドッキリみたいなのっていい。逆に、ばれないかどうか最後までこっちがドキドキした。でも、喜んでもらえてなによりだった。

彼がイタリアに旅立ってから1週間。いま、そのコンピュータでイタリアからメールを送ってくれたわけだ。なんだか普通にいい話じゃないか……。自分で企てておきながらも、うらやましいなぁなんて思ってみたり。
ともあれ、遠い日本から健闘を祈っております。

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実はさっき、ちょこっとチャットなんかしちゃったりしてました。文字だけど。
いろんな話を聞くにつれ、うらやましくてしょうがなかったりして。旅心をくすぐられるというか。

彼のブログができたらまた紹介します。
彼のことをよく知らない人も、これを機に応援してね(あいかわらず説明不足でやや意味不明だとは思うんだけど)。

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