Second Life

Second Life

もうじき日本語版のサービスもはじまるという「Second Life」。
言ってみれば3Dのオンラインゲームのようなものらしいけど、いまや大手企業がこぞってSecond Lifeのなかに支店を開設するなど、もはやバーチャルだってバカにできないことになりそうなりそうな勢い。
というわけで、ぼくもアカウントを取得してみた。

サイトでアカウントを取得して、アプリケーションをダウンロードしたらはじめられる。手続きはいたって簡単。なのだけど、名前を決めるのに予想以上に時間がかかってしまった。



悩んだあげく、やっとのことで名前が決まって、さっそくアプリケーションをダウンロードしてはじめてみたのだけど、ぼくは、オンラインゲームってやったことがないし、ゲーム自体をあまりしないので操作がおぼつかない。
そのうえ英語版なのでいちいち説明を読むのに手間どってしまって、最初からうんざりしてしまった。
とりあえず最初はデモの空間でどんなことができるか試せるようになっているようなので、そこでいろいろやってみて本物のSecond Lifeの世界へ行くということになる。

わけがわからないままとりあえず続けてみて、空を飛ぶのとモノをつかむのはできるようになった。
それにしても、なにかにつけて時間がかかってしまうので、もしこれにのめり込んでしまったら寝る時間がなくなってしまうんじゃないかと思う。

そんなわけで、なにをゲームの話をたらたらと……と思ってる方もいらっしゃると思うけど、Second Lifeがすごいのは、これがゲームではないというころだ。
Second Lifeにはゴールというか目的のようなもの(ゲームでいうと戦いに勝つとかクリアするとか)がない。
Second Lifeの住人はなんにもないところに一からいろんなモノをつくりだしたり(なんでもつくれるらしい)、つくったものでその代価を得たり、仲間で集まってコミュニティをつくったりと、現実世界と同じようなことができる。土地を買って所有することもできるし、さらには結婚までできたりするというのだから驚いてしまう。まさに文字通り「第2の人生」というわけだ。

そして、最初にも書いた通り、これに目をつけた大手企業がSecond Lifeの中に拠点を設けるようになってきているそうだ。アディダスがバーチャルのシューズをつくり、トヨタがバーチャルの車を発表する(実際に見ていないのでほんとうのところはわからないけど)。CNETとかWiredのようなネットメディアの企業も支店を構えているそうだ。
こうなるともう、バーチャルの世界も行き着くとこまで行ってしまったという感じ。
Second Lifeの世界はほとんどすべてのものが住人によってつくられているということなので、今後どんどんすごいことが起こっていくのかもしれない。

バーチャルだからとか、3Dゲームだからといって毛嫌いする方もあると思うけど、これってよく考えたらWebに人間と土地という概念をくっつけたものなわけだ。
URLを辿りながらいろんなサイトを見るという行為が3Dのバーチャルな土地を歩き回っていろんな人のつくったものを見るというのに置き換わっただけ。サイトの場合はHTML程度の知識で十分だけどSecond Lifeの場合は3Dでいろんなものをつくる技術が必要になるというだけ(もちろんツールがある)だ。

そう考えると、リアルの人生に限りなく近い従来のWebのほかに、さらにSecond Lifeの世界があるとわけで、新たな情報発信の場が増えたと考えると有用なのではないだろうか。
本格的に使っていないのでそういうことが可能なのかどうかはわからないけど、たとえば、ぼくだったら土地を買ってギャラリーをつくってそこで写真を展示するとかっていうのもなかなかいいんじゃないかと思う。
すでに、数人で集まって映画を作ったり、ゲームをつくって実際に現実の世界で発売されたものもあるらしいし、要は使い方次第のようだ。
プログラマやデザイナーの有志がいったんインフラを整えてしまえば、一般ユーザはなにもつくらなくても提供されているコンテンツを利用するってだけでもありだと思うし、実際そういう方向に進んでいくんじゃないかなぁとも思う(よく考えたらWebも同じですね)。
ま、問題はSecond Lifeにのめり込む時間がどれだけあるかってことだけど。

ともかく、ものすごい可能性を秘めてそうなSecond Life、みなさんもいかがですか。


ぼくの説明では不十分そうなんで以下の記事なんかをご参照ください。

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