28mmファインダー SLOOZ

月曜日、M5を買いに行く」の続きを書かないままに、さらに新アイテムを手に入れてしまった。
というわけでM5の話はいつか書くとして、最近手に入れた28mmファインダーの話。

念願の28mm外付けファインダー「SLOOZ」。
実は横浜に行く前(つまり4月の半ば)には手に入れていたのだけど、ばたばたしていて書けなかった。
M5を買ってから、もうしばらくはカメラ機材は買わないと心に誓ったのに、1ヶ月も経たないうちにこの有り様……。
しかし、この手のアクセサリは手頃な価格のものがいつでも手に入るわけではないので、いい出物があったときにはたとえそれが大きな買物をした直後であっても取り押さえておかなければならない(かなり大げさ)。
外付けファインダーはコシナレンダーの丸形のものを持っていたのでとりわけ必要というわけではなかったのだけど、ながく恋い焦がれてきたSLOOZが手頃な価格で売られているのを見つけてしまったのつい……というわけだ。
ちなみにお値段は4万弱。コンディションのいいものになると10万近い値段がつけられることもあるのでお買い得だったと思う(と言い訳)。





コシナと比較。けっこう大きい。




後ろから見たところ。




対物側の四角いガラス。

さて、このファインダー、発売は1960年代でズマロン28mmや初代エルマリート28mmの頃のものだ。型番は「SLOOZ」と「12007」とがあるようだけど詳しいことはわからない(便宜的にSLOOZと呼ぶことにする)。
数ある外付けファインダーの中でも最も造形が美しく、エルマリートとともにM型ライカに装着したときの姿はこの世でいちばんかっこいいのではないかとさえ思う。
シルバークロームとブラッククロームの2タイプがあるが、ぼくは断然ブラックのほうが好みだ。
さらに接眼部分がシルバーのものとブラックのものがあるのかと思っていたら、これはアイピースの部品がとれてしまったということらしい。写真の通り、ぼくのSLOOZもアイピースがとれてシルバーになっている。

手に取ってみると、意外なことに重量は軽く、コシナの半分くらいだ。中にびっしりガラスが詰まっているのかと思っていたけれどそうでもないらしい。
対物側のガラスの角が直角になっているのが特徴で、当時この四隅が直角のガラスを作るのに相当な技術が必要だったという話を聞いたことがある(ソース失念)。
ファインダーの見え具合はそこそこといったところで、残念ながらコシナのほうに軍配が上がってしまう。樽型の歪曲もけっこう目立つ。
しかし、このファインダーの価値は、純正アクセサリであり装着したときの見た目が美しいという点にあると思うので見え具合はほどほどでよしとしようと思う。

そんなわけで、ついに念願のエルマリート28mm + SLOOZという組み合わせが実現した。あとはたくさん写真を撮るのみなのだけど、あいかわらず部屋の片隅で待機していて持ち出すのももっぱら晩酌のときのみ……なのは言うまでもない。

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