中国語 × ジャズ - ベイ・シューの魅力

もうずいぶん前のことになるけれど岐阜に出かけたときに、ラジオから心地よい女性ボーカルが流れてきた。曲は、Maroon 5の「Sunday Morning」。ジャズっぽいアレンジのメロディと独特の声に聴き入ってしまった。きれいな声だけど、どことなく影のあるけだるい感じ。こういう感じの女性ボーカルが一番好きだ。ちょっと聴いただけで、これは久々にいい音楽に出会ってしまったんじゃないかと思った。英語の発音は日本人っぽくない。けれど、ネイティブでもなさそうな感じ。

そのとき流れていたのは愛知のFMで、妻が帰ってからネットでその日のナンバーリストを調べたら、Bei Xu(ベイ・シュー)という中国系のジャズシンガーが歌っているということがわかったので、さっそくiTunes Storeで最新アルバム「You Are So Beautiful」とセカンドアルバム「Lost In Translation」を買ってみた。

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ベイ・シューは、重慶生まれのジャズシンガーで現在はニューヨーク在住。
中国人とジャズってピンと来ないけれど、確かにそうみたいで、地元中国メディアでは「彼女はおそらく、ニューヨークでジャズを歌った最初の中国人女性である。」と報じられたそうだ(HTMの音楽情報ニュースより)。

曲は、ジャズのスタンダードや最近のポップソングのカバーなどが中心で、noonと同じような感じか。
また、中国語の曲も歌っていて、「Lost In Translation」の3曲目「Melody」は、陶喆(デビット・タオ)作曲のジャズっぽい曲で、中国語の歌詞とジャズのリズムが非常にマッチしていていい感じだ。
さらには、日本の曲の中国語歌詞カバーなんかも歌っていて、Misiaの「Everything」や松任谷由実の「A Happry New Year」なんてのもある。
ただ、残念なことに「A Happry New Year」は、後半で日本語の歌詞になるのだけど、これがいただけない。中途半端な日本語で歌うくらいなら最後まで中国語で歌えばよかったのにというくらい日本語がひどい。

ともあれ、「A Happy New Year」を除いては、おおむね満足。というか、ここ最近にないくらいはまってしまった。noonより好きかも。
残りの2枚、「Bei Xu」と「Moonlight」も買おうと思う。

今後の活躍にも期待したいところ。

ベイ・シューのアルバムリスト 発売日順

You Are So Beautiful
2008年8月発売の最新アルバム。「Sunday Morning」「青春の光と影」「ニュー・シネマ・パラダイス」など収録。「ファースト・モーニング」は王力宏の曲らしい。
Moonlight
2007年6月発売の3枚目。「Bye Bye Blackbird」「Feel Like Making Love」「Don’t Let Me Be Lonely Tonight」など収録。
Lost In Transration
2007年1月発売の2枚目。問題の「A Happy New Year」や、陶喆の「Melody」、「Time After Time」など収録。
Bei Xu
2006年3月発売のファーストアルバム。キャロル・キングの「So Far Away」、エルヴィス・コステロの「Sea」、「Black Cofee」「The Old Country」など収録。

 

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