カメラ遍歴

思い返してみると、毎年年末になるとカメラを買っているように思う。
去年はEPSON R-D1、おととしはE-1、その前はRolleiflex 3.5Fで、さらにその前はLeica M2……。
で、今年はおそらくGR DIGITALになるんだろう。
それにしても、恐ろしく毎年のようにカメラを買ってるもんだと我ながら驚いてしまうのだけれど、さらに年末以外にも買ってるわけで……。
なんだかおもしろいので、いままでのカメラを全部リストアップしてみることにしました。このあたりのことは、本サイトをつくったらそっちで詳しくやりますが、いちおう手始めということで。

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1998年7月 OLYMPUS μII Zoom
一番最初に自分で買ったのがμ。ちなみに中学生くらいのときに家で買った京セラ「サムライ」というカメラがたぶん一番最初に触ったカメラかなぁ。ものすごくマニアックですが。
で、このμはインドに旅行に行くのにカメラが必要だっていって買った。このころは撮れたらなんでもよくてAPSのIXYを買うつもりが近所のキタムラでこっちの方が画質がいいからと勧められた。この時点ですでにオリンパスと心中する運命にあった感じがする。
このカメラは今でも手元にある。

1998年冬 OLYMPUS PEN-FT
それから写真に興味が涌いて買ったのがPEN。特にオリンパスってわけではなかったのに、外見に惹かれて買った。とにかく格好だけ考えていたので、実はこれが一眼レフであることとか、なんにも気に留めてなかったと思う。そのとき候補に上がっていたのは、キヤノンのLマウントのカメラだった。
ハーフ版でフィルム代がかからないのでちょうどよかった。

1999年3月 OLYMPUS OM-2
実質的にはこれが本格カメラの最初。ネパールに旅行に行く前にPENが不調となり、急遽手に入れた。またしてもオリンパス。このとき候補に上がっていたのは、Nikon FM-2だった。値段的に手ごろだったのもあるけど、ちょっとオリンパスという会社に愛着が涌いていたのも事実。
最初は50mm F1.4だけで旅行に出たが、旅先で中古の28mm F2.8を購入。交換レンズのおもしろさを知って、さらにのめり込むようになった。

1999年6月 PENTAX MZ-3
旅行から帰ってきてから、最新型のカメラがほしくなった。ピントが合ってないのはオートフォーカスじゃないからだと思い込んで……。ただ単にピント合わせがへただっただけなんだけど。
Nikon F100とかCanon EOS 5とかそのあたりで迷ったが、結局ペンタックスに。やっぱりマイナーメーカー(失礼!)を選ぶあたりが性なのかなぁと思う。
これ以降、しばらくペンタックス党になる。
この頃からモノクロの暗室作業を始めるようになる。

1999年秋 PENTAX 645
友達の知り合いがペンタ645セットを格安で譲ってくれるというので手に入れた。中判デビュー。
45mm、75mm、120mm Macro、200mmのレンズと他にもアクセサリーがたくさんで確か4万くらいだったと思う。いま考えても恐ろしくラッキー。

1999年冬 PENTAX LX
当時まだ現役でフラッグシップだったLXを購入。完全にペンタ党に。たしか、645の120mmと200mmを売って、その資金で買ったような気がする。
レンズは、FA24mm F2 ☆、FA43mm F1.9 Limited、FA50mm F1.4だった。

OLUMPUS XA
このころ、雑誌などで高級コンパクトがよく特集されてて、それに触発されて手に入れた。
カプセルカメラの元祖と言われているが、かわいらしい外観とは裏腹に絞り優先、距離計連動というこのうえない高機能が凝縮されている歴史に残る名機。
旅行にも持って行った。移動中などにさっと撮ることができて重宝した。

2000年5月 BESSA-R
1年間旅行に行くためにバイトして資金を貯めていたのだけれど、レンジファインダーカメラが気になりはじめて、当時出て間もなかったBESSA-Rを新品で購入。レンズはパンケーキの35mm F2.4。しかし、そのちゃちさに嫌気がさして、さらに泥沼へ……。

2000年6月 Konica HEXAR RF
BESSA-Rに物足りなくて、さらに旅行資金を削ってHEXAR RFを中古で入手。レンズはぼろぼろのSummicron 50mm F2 リジット鏡銅。これだったら最初から中古のM6で買えばよかったといまは思うけど、20歳そこそこでライカを買うのはとても敷居が高いように思えた。
さらに出発間際にRokkor 28mm F2.8と外付けファインダーまで買ってしまった。

2000年9月 Leica M6
旅行に出てからもカメラ欲はとどまることを知らず、ついに中国でライカを買ってしまった。日本で中古を買うのとほとんど同じくらいだった。ほんと、よくお金があったものだと今でも感心する。
で、ライカを手に入れて、日本から持ってきたHEXAR RFとLXは中国で知りあった日本人留学生に預かってもらうことにして、Leica M6、Summicron 50mm F2、Rokkkor 28mm F2.8、OLYMPUS XAをもってさらに旅を続けた。
しかし、インドの列車でカメラバッグ丸ごと盗難に遭う。M6を使ったのはわずか4ヶ月というの短い期間だけだった。

2001年1月 MINOLTA X-700
カメラがなくなってしまったので、バンコクで調達。さすがにライカを買い直すお金はなかったので和製ライカのミノルタにした。つくりはいまいちだけど、ファインダーはピカイチ。「これはLeica Rなんだ」と自分言い聞かせて使った。一緒に買ったレンズはMD35mm F2.8、MD50mm F1.4。気分はエルマリートとズミルックス(なわけないけど)。
中国で友達にカメラを預けていたのでそれを引き取って、このカメラはかわりに置いていった。いつか返してねっていってたんだけど……。

2001年4月 Leica M4-2
盗難保険がおりて、それを資金に新たにライカを購入。レンズまで考えるとさすがに高いのは買えなくて、一番安いM4-2になった。ちょうど生まれ年と同じライカなので大事にできるかなぁとか思いつつ……。
一緒に買ったレンズは、フードが外付けの3代目Summicron 50mm F2。
それからしばらくして、夏ごろCLがほしくなって買いに行って、かわりにSummaron 35mm f2.8を買ってきた。このレンズは今も健在。
M4-2自体は2002年の夏に友達に譲った。

2001年秋 Polaroid SX-70、690SLR
いきなりポラロイド熱が発病して、一気に2つ買った。たしか、ライカのレンズを買いに行ったはずだったのに、ポラロイドに心を奪われて買ってしまったように記憶している。この頃はしょっちゅう大阪の中古カメラ屋巡りをしていた。
最初はたくさん撮ってたけど、なにしろフィルムが高いのですぐに撮らなくなってしまった。
SX-70は今でも健在。でも、専用のフィルムは製造中止になるらしい。いよいよ時代も変わっていくんだなぁとしみじみ。

2001年秋 Leica M2
なんとなくM4-2では物足りなくて、ついにM2に手を出してしまった。M3は興味がなくて、買うならM2かM4だと思っていたのだけれど、さすがにM4は高くて手が出ない。ということでM2になった。
それでも、コンディションはものすごくよく、心地よい操作感だった。巻き戻しがボタンのタイプで、確か1958年製だったと思う。ちなみにSummaron 35mmも1958年製。
M4-2に50mm、M2に35mmの2台体制で使っていた。大学生とは思えない贅沢さ……。

2002年夏 RICOH GR1v
コンパクトでいつでも持ち歩けるカメラが欲しくて買った。逆輸入で5万を切っていたと思う。このときは猫も杓子もGRって感じだった。同じ大学の2つ上の先輩がキヤノン写真新世紀で入選したのもGRで撮ったインドの写真だった。
広角28mmという画角が実はなじめなくて、常に持ち歩いてはいたけれど出番は少なかった。フィルムのコマがずれるのもあまり使わなくなった理由のひとつ(ライカでは絶対にコマがずれることはない)。
で、結局友達に売った。

2002年秋 Rolleiflex 3.5F
それからしばらくはカメラ欲もおさまり、Macに夢中だったのだけれど、突然中判ブームがやってきて(もちろんぼくの中でです)、ローライやハッセルが気になるようになった。
毎日雑誌を眺めてため息をついていた。で、手に入れたのは3.5F。どうも王道が嫌いで( M3が好きじゃないのも同じ)、ローライ買うなら2.8Fより3.5Fだと思っていたところ、ちょうどいい出物があった。しかもレンズがプラナーではなくクセノタールで。
このカメラでは、ポートレートをたくさん撮った。フィルムはイルフォードのHP5 Plusをよく使っていた。
いまでも健在。だけど、なかなか持ち出す機会がなく貸し出し中。

2003年春 Hasselblad 500C/M
で、ローライで満足したかというとそういうわけでもなく、ハッセルも気になって仕方がない。やはりあのフォルムは現代でも全然古くさくなくかっこいい。
というわけで、ハッセルにまで手を出してしまった。
初期のピントフードのロック金具が丸いタイプのしかもブラックが欲しくて探し回った。ハッセルはローライほどタマ数が少ないわけではないのですぐに見つかった。しかも、値段もそんなに高くない(っていうか麻痺してるし)。
結局手に入れたもののたいして使わないままE-1の資金となった。
今でもたまにハッセル手元に置いておけばよかったなぁと思うことがある……。

2003年12月 OLYMPUS E-1
全然デジタルに興味がなかったのに、撮影の仕事があってこの際だから買ってしまおうということで初のデジタルカメラを入手。いまでこそ10万ちょっとで買えるE-1だけど、当時はまだ出て間もなく、全部で30万近くもした。毎度ながら、よく買えたものだ。
当時購入候補だったのは、Canon EOS 10D。Nikon D100は最初から候補外だった。
E-1以降、ほとんどデジタルでしか撮らなくなり今に至る。
それにしても、丸2年たってもまだ現役ってデジタルカメラとしてはすごいことだなぁと思う。

2004年12月 EPSON R-D1
完全にデジタル化してしまって、それでもやっぱりレンジファインダーで撮りたいよなぁっていうことで、無理をしてR-D1を買った。
さすがにコシナ製だけあって、完成度の低さは覚悟をしていたけれど、でもやっぱり……。最初にやってきた個体は距離計ズレのため返品交換となった。次にやってきたのは大丈夫だったけど、やはり質感の悪さが気になってしまう。
等倍だけどパララックス補正と一緒に動かない距離計とか、水平がとれないファインダーフレームとか、付属のRAW現像ソフトのできの悪さとかいちいち気に入らなくて、2005年6月に金欠になったのを機に手放した。
実はいまになってCapture Oneが対応してしまって、惜しいことをしたなぁと思っている。これを持っていたらGR DIGITAL欲しくならなかったかも。

2005年6月 RICOH Caplio GX8
E-1と並ぶ現在の主力機。っていうか、この2つしかまともなものが残っていない……。
R-D1を手放したら日常カメラがなくなってしまうので、売り払ったお金でGX8を買った。ついでに28mmの外付けファインダーも。
ものすごくいいってわけではないけれど、必要にして充分。このブログでも活躍している。
でも、GR DIGITALがきたらその役目も終わってしまいそうだけれど……。

2005年6月 Leica M4-P
R-D1が手元からなくなるとレンジファインダーカメラがひとつもなくなってしまうので、危機感を感じて友達から格安で譲ってもらった。というか、ぼくがオークションでPENTAX ist*Dを落札して、それと交換してもらった。
ショットレリーズボタンが粘ってる感じはあるけど、それ以外はOK。外観はぼろぼろで、いい味を出している。現在唯一手元にあるM型ライカ。
レンズはSummaron 35mm F2.8と、CL用のRokkor 40mm F2。40mmのほうはファインダー枠がないので使っていない。
フィルムスキャナ買ったことだし、たまにはモノクロフィルム詰めてとろうかと思うのだけれど、なかなか持ち出さないのが現状……。

2005年10月 COSINA CX-2
出来心で購入。1回フィルム通したら満足してしまって、以降出番なし。
ちょっとかわいそうな気もするが、このカメラは、ずっとほっとらかしにしてて、忘れた頃に真価を発揮するんじゃないかなんて、勝手なことを思ってみたり。


と、こんな感じでございました。
なんか楽しくて、一気に書きなぐってしまいましたが、楽しいのは俺だけか?くだらない回想に最後までお付き合いいただきありがとうございました。
最初にも書きましたが、このあたりの詳しい話は本サイトができたらカメラごとに書いていきたいと思っています。

それにしても、どんだけカメラ買ったら気が済むんだ?

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