GEKKOがインクジェット用紙で復活

印画紙の老舗ブランド「GEKKO」がインクジェット用紙で復活するらしい。
ぼくがモノクロをやっていたときは(まるで今はやっていないみたいな書き方)、オリエンタルの印画紙に惚れ込んでいたので、GEKKOはほとんど使った記憶がない。手持ちの印画紙がなくなったときに暗室に転がっていた古いのを何度か使ったことがある程度だ。
もちろん、熱狂的なファンがいるのも知っていったけれど、どちらかというと垢抜けないパッケージで、メインで使ってみようという気にはならなかった。ま、印画紙のパッケージなんて似たようなもんだし、紙自体がいいかどうかが本質的な問題ではあるのだけど、ブランドイメージのようなメンタルな部分はぼくにとってはとても大切なのだ。
だから、オリエンタルをずっと使っていた。オリエンタルはかっこよかった。
今考えてみれば、印画紙の特性なんかより、ほとんどイメージだけで選んでいたんじゃないかと思う。厳密に焼き比べたりするほどお金がなかったし、そんなスキルもなかった。

ま、それでも、よき思い出ではある。
「おじさんが若いころにはもっとたくさんの種類のバライタ紙があって、黒の引き締まり具合もよかったんだぜ……」
なんて、歳をとったら言うのだろうか。

それが、ここへきてGEKKOのインクジェット用紙発売となると、急に胸が高まる。
エプソンとかキヤノンとかhpとかの純正紙じゃなくて、GEKKO。しかも、モノクロ専用紙。いくらGEKKOに思い入れがなかったとはいえ、家電屋の紙とはひと味違うに違いない(いや、違っていてほしい)。

実は、印画紙メーカーもけっこう前からインクジェット用紙市場に乗り出していて、オリエンタルもイルフォードもプリンタ用の紙を供給している。
だから、GEKKOが復活しても、ほんとうは驚くべきところではないのだけど、後発だけに期待はしたいところ。

と、ぐだぐだ書いてしまったけれど、結局のところhpのプリンタを買う口実がほしいだけだったりする。
今月中には注文してしまいたいとは思っているのだけれど。


メーカーのプレスリリースは以下をご参照のこと。販売はピクトリコになるようだ。

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