やはり犯人はあなたでしたか
パンダを止めている駐車場に、妙に人懐っこい猫がいる。我々は彼のことを「にゃーくん」と呼んでいるのだけれど、今日車で出かけて帰ってきたら、いつものようににゃーくんがどこからともなく現れて、甘えるようにすり寄ってきた。
にゃーくんは、猫にしては珍しく飼い主でもないぼくらが抱き上げても嫌がることなくおとなしくしている。「おいで」と言って手招きをすると、とことことあとをついてくるのだけれど、途中まではついてきても必ず大きな道路を渡る前にどこかに行ってしまう。やはり飼い猫なのか、それとも野良猫だけどテリトリーの外だからついてこないのか。
今日もそんなふうにしてしばらく遊んだのち駐車場からしばらく歩いてふと振り返ると、ちゃっかりパンダのボンネットに寝そべっているではないか。
実は、去年の年末あたりから、洗車をしていないがためにほこりまみれのパンダのボンネットに猫の足跡が残っているのを何度か目にしていた。やはり犯人はあなたでしたか。
ちなみにこの駐車場の周辺は、にゃーくんの他にもたくさん猫がいて、他の猫たちも車の上で日向ぼっこをしていたりする。
でも、必ずいつもいる場所は決まっているようで他の猫達がぼくの車に近づいてきたことはないし、逆ににゃーくんが他の車の上にいるのも見たことがない。猫の世界にもいろいろあって、場所取りとかあるんだろうか。
それにしても、にゃーくんがぼくのパンダを選んで居ついてしまったのだとしたら、ちょっとうれしいなぁと思う。
にゃーくん、もし野良猫ならばうちの子になりませんか?