Free Hugs Campaign
1ヶ月遅れでFree Hugs Campaignというのを知った。
ちょうど1ヶ月前にYouTubeにアップされた映像で、爆発的なヒットになっているそうだ。
ご存知ない方は、なにはともあれまず映像をご覧ください。
シドニーでジョン・レノン風のある男(名前はJuan Mannという)がみんなで抱き合おうというFree Hugsキャンペーンを行っていた。
しかしキャンペーンは広がっていったものの、市と警察から禁止令が出た。
そこで彼は1万人の署名を集めて市に提出。無事許可されて最後は警官ともハグ……。
という感じの内容。
最初は映像に釘付けでそういう話の流れとかよくわからなかったのだけど、とにかく見てるだけで無条件に感動してしまった。ただ抱き合うという行為がこんなにも素敵なことだとは思わなかった。普段ハグという習慣のない日本人だからこそ余計にそう思うのだろうか。
もうひとつすごいのは、この映像を撮影したのは、ビデオのバックで流れているSick Puppiesというバンドのボーカルだということだ。
昼間はバイトをして夜に音楽活動をしていた彼はFree Hugs キャンペーンの男と出会い、その様子を撮影することにしたのだそうだ。
その後、Sick Puppiesはアメリカに拠点を移したが、祖母を亡くしたJuan Mannを励ますため、自分たちの曲にのせて映像を編集して公開したということだ。
「All the Same」というその曲のジャケットには「FREE HUGS」と書かれたプラカードを持ったJuan Mannの写真が使われている。
そのあたりの詳しいことはThe Sydnew Morning Heraldの記事(英語)を参照あれ。
で、なんだかとっても感動したので、さっそくiTunes Storeで「All the Same」を購入した。曲はあまり好みじゃないけど、素敵な作品をつくった彼らに敬意を表して(余談だけど、これってかなりのプロモーションになってると思う)。
Free Hugsキャンペーンはいろんなところに飛び火して、いろんな国の人たちがぞくぞくと映像をアップしているようだ。韓国版なんかは音楽まで一緒のパロディーでなかなかおもしろかった。モノクロの映像ではじまって、最初の人とハグしたところでカラーになるっていうのも忠実に再現しているところがいい。
そんなわけで、こういうのって日本でも流行ったらおもしろいだろうと思うんだけど、いざ自分が当事者だったらぜったい恥ずかしくてできないよなぁって思ってしまうところに、なんか根本的な問題があるような気がしてならない日曜の午後なのでした。