Yojimboと情報の整理

Yojimbo

最近、「Yojimbo」というソフトを使いはじめた。アイコンも名前も見るからにあやしいソフトなのだけど、これがなかなか素晴らしい使い勝手なので少しYojimboについて書いておこうと思う。

Yojimboは、アメリカ製のソフトだけど、名前を見ればわかる通り日本の「用心棒」から命名していると思われる。
なにをするソフトかというと、一言では表しにくいけれど、要は電子版スクラップブックといった感じのもので、テキストやらウェブページやらをため込んでいけるというソフトである。

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Yojimboのメインウィンドウ。ぱっと見た感じはMailにそっくりだ。

たとえば、有用な情報をネット見つけた場合、たいていの場合はそのページをブックマークする。Safariだとアドレスバーのアイコン(Favicon)をドラッグ&ドロップすると拡張子が.weblocのURLが記述されたファイルができるので、それを利用するのもいい。
ぼくは、ブックマークをするほどではないけれどちょっと気に留めておきたいサイトだったりすると、.weblocデスクトップにドラッグ&ドロップしておく。手軽で便利なのはいいのだけど、あっという間にデスクトップはファイルの山になってしまって、揚げ句の果てにはなぜこのページをとっておいたのかさえもわからなくなってしまうことが多々ある。ブックマークも然り。しかも、あとで気になってそのURLを開いてみても、すでにそのサイトは閉鎖になっていて情報にアクセスできないということは一度や二度ではない。

これがYojimboだと、アドレスバーのアイコンをYojimboのアプリケーションウィンドウにドロップするだけで、ウェブアーカイブ——つまりURLの情報ではなくページをまるごと画像ごと保存してくれる——にして保存しておけるというわけだ。
ページ丸ごとのアーカイブだけでなく、ドラッグして選択したテキスト部分だけをドロップして保存することもできる。

ぼくはさっそく、いままでデスクトップに溜め込んでいた.weblocを全部Yojimboに取り込んだ。さらに、日々巡回しているブログなどで気になった情報や気に入った言葉はすぐにYojimboにドラッグ&ドロップするようにしている。

で、Yojimboが画期的なのは、その保存したスクラップを1ファイル単位ではなくひとつのウィンドウでメーラーのようなスタイルで閲覧・編集できるというところだ。メインのウィンドウは、OS XのMailとそっくりな構成で上半分に時系列に並んだタイトルがあって、下半分で内容を表示するようになっている。

既存の文章を取り込むだけでなく、プレーンテキストを作成することも可能なので、ブログなんかの文章の下書きをYojimboで書くというのもひとつの手かもしれない。ちょっとしたメモを書いておくにもいい。使い方は百人百様。
また、パスワードやシリアルナンバーの管理もできるので、情報管理はこれさえあればなんでもできるということになる。なるほど、心強い「用心棒」なわけだ(パスワードやシリアルナンバーは重要な情報は純正のキーチェーンアクセスに任せた方がいいという意見もあるけど)。

さらに、.Macのユーザだと.Mac Syncを使ってYojimboの内容を複数のMacで共有することもできる。
今までだと重要な情報や気になったメモは自分宛にメールを送って整理していたのだけど、それもYojimboひとつですべて解決する。仕事の合間におもしろいサイト見つけたけど、家に帰ってゆっくりみたいというときはYojimboにURLをドロップしておけば、家に帰って.Mac Syncするだけで昼間のYojimboの情報が自宅のMacでも共有できるという寸法だ。

気になるソフトのお値段は、個人ユーザで$39とちょっと高いのが玉に瑕だけど、シングルユーザなら複数のマシンで使ってもいいというライセンスのようなので(そうでないと.Macで共有できる意味がない)、これだけの機能があれば納得かと思う。ぼくは30日間のお試し期間が終わったら購入しようと思っている。

ぼくの説明ではあまり魅力が感じられないかと思うけど、気になった方はぜひ一度使ってみていただけたらと思う。

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