コピ・ルアック
「コピ・ルアック」とは、コーヒーがおいしくなるおまじない。
ドリップする前の挽いた豆に人さし指で穴をつくって「コピ・ルアック」と唱えるとコーヒーがおいしくなるんだそうだ……。
というのは、映画「かもめ食堂」のワンシーンで、ほんとうは「コピ・ルアック」とは、マレージャコウネコの糞から採れるコーヒー豆のことだそうだ。上質のコーヒーの実を好物とするマレージャコウネコの糞から消化されていないコーヒー豆を採取するのだという(映画の中でもこのコーヒーが出てくる)。
とても高価なコーヒーだそうで、僕らの人生ではそうお目にかかれるものでもなさそうだ。というか、もしお目にかかれてもそんな話を知っているとちょっと飲むのにためらってしまいそうでもある。
ところで、この映画「かもめ食堂」は、主人公の小林聡美がフィンランドのヘルシンキで開いたかもめ食堂という名の日本食料理店と、そこに集まってくる人たちの心温まる物語だ。
かもめ食堂の気の利いた内装とヘルシンキの街並みがとても心地いい。でてくる小物がいちいちかわいいし、それぞれの役者の演技や小ネタがいちいちおもしろい(豚身昼斗念とかね)。
ほんと、久しぶりにいい映画を観たなぁと実感できる、そんな作品だった。
ぼくは北欧(というかヨーロッパ全般)にあまり興味がなかったのだけど、これを観たら文句なしに行ってみたいと思ってしまった。
そのあたり、北欧通のトミバヤシなんかいかがですか? なんて話を振ってみたり……。
そうそう、それからこの映画を観たあと例にもれず(?)おにぎりをつくって食べたのは言うまでもありません。
追記 2007.06.26
なんと、食パン「超熟」のCMがかもめ食堂とコラボしてたのね。知らなかったのはぼくだけか。