レイモンド・カーヴァー
実家に帰っている間、ネット難民なので特にすることもなく、せっかくだからと思って読書をした。
レイモンド・カーヴァーの「ぼくが電話をかけている場所」という本。
レイモンド・カーヴァーはアメリカの短編オンリーの作家で、翻訳は村上春樹(まあ、だから読んでいるわけですが)。
小気味よい文体でさくさく読める。そしてなにより、話にオチがまったくないのがいい。
ある日のある出来事が、淡々とそれでいてテンポよく綴られている。
ぼくは基本的にあまり話しにオチのない人間なので、こういう小説というのはわりに好きだ。
読んだあとに、なんとも言えない余韻が残る。
写真も同じで、「雄大な大自然の写真」とか、「世界平和を訴える写真」とか、そういうのよりも、日々の何気ない一瞬、ありふれた断片を撮りたいなぁと思う。
と言いながら、実家でもあまり写真を撮らなかったわけだけど……。