Yahoo Pipes がすごい
Yahoo! が「Yahoo pipes」という新しいサービスをはじめたらしい。
なんでも、「マッシュアップ開発用ホスティング型環境」ということなのだけど、なんのことやらさっぱりなので、他の記事を参照していただけたらと思う。
要するにWebサービスが提供するデータを自分の好きなようにつなげたりふるい分けたりして便利な形で出力できるって理解したのだけど、どうなんでしょ?
例えば、いくつかのニュースサイトのうち自分の興味がありそうなものだけを抽出したRSSが使えるとか、そんな感じかと思う。ほんとうはもっとたくさん使い道がありそうだけど、とりあえず思いつくところではそんなところか。
さっそく、簡単なデモをやってみた。
で、できあがったのがこれ。「Run this Pipe」をクリックすると、Pipeのプレビューを見ることができる。
内容は、友人数人のブログからRSSを取得して、その中から最新の記事を2つずつ選んで出力するというもの。
ま、こういう用途だったらRSSリーダで事足りるわけで、もうちょっとましなものがつくれないものかとも思うけど、そのへんはご勘弁を。
それはともかく、例えば他にも、複数のブログを運営している人はその複数のブログのフィードをまとめてひとつにして配信することができるし、さらに、Yahoo!だけあって、del.icio.usとかFlickrとの連携もできるので使い方によってはおもしろいものもできるんじゃないかと思う。公開されているカレンダーのフィードを組み合わせてiCalに取り込むなんてこともできたりして(これは試してないのでわからない)。
できあがったPipeは上のリンク先のように一般に公開され、RSSなどを利用することができる。また、人気のpipeは一覧で上位に表示される仕組みになっていて、そのPipeがどうやってつくられたのかを見ることもできるようになっている。
というわけで、ざっと使ってみた感じ、なかなかおもしろいんじゃないかと思う。なによりさわっていて楽しいのがいい。
上のスクリーンショットを見てもわかるように、これのすごいところは、データ同士を組み合わせたりするユーザインターフェイスがグラフィカルで明解だということ。で、よくよく考えると(って最初に見たときから思っていたけれど)OS XのQuartz Composerにそっくりなのだけど、こうやって出力と入力を繋ぎあわせて最終の出力を得るというのが視覚的に見えるのはは非常にわかりやすい。
ただ、残念なことに日本語の処理がうまくいかなのか、フィルターで日本語を使うとうまくフィルタリングされないようだ。それから、Windowsならだいじょうぶなのかもしれないけれど、SafariやMac版のFirefoxは一部文字化けしてしまう。
ま、このあたりはまだ出たばかりなので今後に期待することにしよう。
みなさんも、ぜひお試しあれ。