バックパッカー部の妄想
今日久しぶりに思い出した言葉。
ファラン
ファランとは、タイ人が外国人(特に欧米人)を指して言うときの言葉。
「foreign」あたりが語源じゃないかと思うけど、正しいことはよく知らない。
* * *
それはともかく、昨日飲んでて話題になった話。
どうせだったら大学生の間にバックパッカー部をつくりたかったなぁと。
よその大学だったらあるのかもしれないけれど、とりあえず、少なくともぼくらの大学にはなかった。たとえば京大にはかの有名な探検部とかあるけれど、そういうのに対抗して「バックパッカー部」。
具体的な活動内容としては、当然のことながら長期休暇の間に(もしくは平日授業をさぼって)旅行に行く。ただそれだけ。
旅行する地域は特に問わない。どこでも好きなところへ行けばいい。ただ、パックのツアーに参加するようなやつは部員失格、というか入部資格がない。
それじゃあただの排他的な集団なだけだし、別に部という組織をつくるまでもないのだけど、でも、バックパッカー部……。
部室には、世界地図や部員たちが世界各地で撮ってきた写真なんかが貼ってあったりなんかして、かわいいマネージャーの女の子がいる。彼女に頼めば飛行機チケットから各地の情報までなんでもてきぱきと手配してくれる。でも、彼女自身は旅行に行かない。ただ彼女はそういう世話を焼くのが好きなのだ。そういうマネージャー。
夏休みになると、部員たちはそれぞれ思い思いの場所に旅に出る。
たいていは一人旅で、旅先で会うことはあっても一緒に旅に出ることはない。そういう意味ではみんなストイックだ。
年に一度は、みんなで目的地を決めてそこを目指してそれぞれ旅をするというのもいい……。
* * *
そんなふうに妄想は膨らんでいく。
しかし、よく考えてみたら、ぼくらが実際に大学のときにいた写真部はまさにそんな感じのところだった。
名前こそ「写真部」で、写真の好きな人間が集まってきていたことになっていたけれど、ほとんどの人が旅をして写真を撮っていた。もちろんぼくも。
いま数え直してみても、日本か外国かの違いこそあれ、なにかしらみんな写真に旅という要素があった。確かに旅と写真は切っても切り離せないように思う。
そう考えると、ぼくは写真部という名のバックパッカー部にいたわけだ。ただかわいいマネージャーのいないバックパッカー部か……。
もし、もう一度大学生活に戻れるならば、今度はぜひかわいいマネージャーのいるバックパッカー部に入りたいと思う。
もちろん、そんな都合のいい話はあるわけがないのだけれど。
(なんか、これといったオチがなくてすみません)