モノクロームの息子

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ずっと行きたいと思いながらなかなか行けなかった滋賀県立近代美術館のハービー・山口写真展にやっとのことで行くことができた。最終日の1日前。
暗室から離れてもうずいぶんになるけど、やっぱりモノクロはいいなぁと。ノートリミングの黒縁つきプリント。
デジタルになってからはモノクロも加工の延長というかフィルムのモノクロとはやっぱり別物になってしまった感がある。撮るときにはカラーなわけで、モノクロフィルムをカメラに詰めてる覚悟というか潔さみたいなものがなくなってしまったように思う。

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しかし、そんなことを言っても仕方がないので、RAW現像でカラー画像からモノクロを作る。ハービー・山口に触発されてモノクロ現像。

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輝度情報だけでなく色情報もあるので、モノクロ用フィルターのエミュレートみたいなこともできるし、ヒストグラムを見ながら調整をするので論理的にはちゃんとした画像になっているはずだ。それなのに、どうもしっくり来ないのは、モノクロで撮る覚悟が足りないんだろうか。

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そもそもセンサー自体がモノクロ用じゃないとモノクロ写真は成り立たないじゃないかとさえ思えてくる。やっぱり、モノクロ撮るなら、Leica M Monochromeか。
でも、MM買えるお金があるならType240のほうがいいし、そもそもその前にM9だろうし。
というか、機材のせいにするのはいつもの悪い癖なわけで。

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それよりも、いつの日か暗室作業を再開したいと思っている。しかし、もはやフィルムカメラには戻れないから、デジタルネガの密着プリントで。ピクトリコのデジタルネガ用フィルムTPS100にインクジェットでネガを出力して、暗室で密着プリントを作るというプロセス。これなら本格的な暗室でなくてもプリントができる……というのをずいぶん前から考えてはいるのだけれど一向に前に進んでいない。ワークショップとかやってみたいなぁとか。

それにしても、あいかわらず変なポーズと変な顔ばっかりの息子。

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