「この車いいね」と君が言ったから八月四日はパンダ記念日
という冗談はさておき、ついにパンダがやってきた。
ヴァレーグリーンメタリックという明るい緑のパンダ 4x4。きれいに整備してもらってまるで新車みたいだった。
まずはリアハッチから。メタリックなのでちょっと色がわかりにくい。
最初の難関は、車屋さん(プロヴァンス・ガラージュ)から家まで自力での走行。
なにしろつい先日免許を取ったばかりなので、ちゃんと他の車の流れに乗って走って帰ってこれる自信なんてこれっぽっちもなかった。そりゃ、念願のパンダを手に入れてうれしいことにはうれしいのだけど、車に乗る恐怖のほうが強くて、免許取ってすぐに買うことなかったのになんて後悔したりもした。
しかし、そんなことも言ってられないので、意を決して湖岸道路へ。
昔、バイクを買ったとき、やはり免許取りたてでびくびくしながら国道を走ったのを思い出す。
うしろの車に煽られないように、彼女にうしろを走ってもらった。
しばらくはどうにか走れたけれど、どうも思い通りにギアが入らなかったりアクセルが踏めなかったりするので、すぐに脇道に入って停車した。なんか、もううんざり。ますます自宅まで走って帰れる自信がない。
湖岸でしばし休憩。休憩というより運転放棄といったほうがいいかもしれない。
帰って撮ってきた写真を見返してみたら、なぜか前から撮ったカットがなかった。テンパってて写真どころじゃなかった。
しばらくそこで写真を撮ったりしながら休憩して、再び出発。
すこしずつ感覚をつかんできて普通に走れるようになった。
四駆のパンダは5速MTだけど実質的には4速MTの下にさらにローギアードな1速を足したようになっているので、ローで発進したらすぐにセカンドに入れないと全然前に進まない。必然的にシフトチェンジの回数が増えて混乱する。
信号待ちからの発進では必ずもたもたしてしまうので慣れるまでセカンド発進することにした(トルクが十分あるのでセカンド発進も全然平気)。
さらにペダル同士の幅が狭く、うっかり踏み間違えてしまいそうになるのだけれど、これもしばらくするうちに慣れた。
また、アクセルペダルに足を乗せすぎると微妙な調整が難しく、つま先で引っかけるように踏んだほうがいいこともわかった。
パワステはついていないけれど、ハンドルは思ったより軽く思い通りにすいすい動く。くるくると軽くまわるパワステと違ってダイレクトな感じだ。
懸案の左ハンドルは、思ったよりも違和感がなく、右折と追い越しのときに気をつければ普通に乗るぶんには大丈夫そうだった。まあこれはぼくが右ハンドルにさえ慣れていないからだと思う。
そうして、どうにかこうにか無事自宅に到着。
着いたときには全身汗だくでぐったり疲れていた(クーラーは付いているけど今どきの車のようにはいかない)。
というわけで、無事パンダがわが家にやってきた。
まだまだ書くことはたくさんあるのだけれど、少しずつ小出しにしていこうと思う。
これからパンダネタが続くかと思いますが、どうぞおつきあいください。