ニュートラル?


Rolleiflex 3.5F / PORTRA 400CN

試行錯誤しながらスキャン。

ネガをVueScanのRAW(DNG)でスキャンしたら、RAWなだけあってネガ像のままなので階調を反転させなければならない。しかも、ただ反転させただけでは緑がかった淡い画像となる(ようするにこれが川内倫子風か?)からネガのオレンジベースの色のぶんだけグリーンを引いてやらなければならない。はず。
要するにスキャナドライバのカラーネガモードはこのオレンジベースのぶんだけグリーンを引くというのを自動でやってくれていてそれなりに見れる画像が出てくるということだろう。さらにVueScanの場合はフィルムごとにオレンジベースの情報をプロファイルとして持っていて、より正確な再現が可能になるというわけだ。

さて、ではRAWの場合はどうか。
トーンカーブをひっくり返した状態でLightroomに読み込む。この時点では川内調の画像だ。RGBのチャンネルごとにトーンカーブがいじれれば調整は簡単なのだろうけれど残念ながらLightroomはそこまでの機能を持ち合わせていないので「カメラキャリブレーション」のパラメータで強引に調整する。どうやら「グリーン色度座標値」が大きな鍵をにぎっているようだ。それから「明暗別色補正」のハイライトの彩度。
あとは普通の現像ソフトと同じ要領で色温度やら色かぶりの補正も併用しつつ、明るさやコントラストを整えればできあがり。
ただ、トーンカーブをひっくり返しているので、「露光量」や「明るさ」などのパラメータは左右が逆になる。「色かぶり補正」も右がグリーンで左がマゼンタになってちょっとややこしい。

この方法が果たして正しいのかどうかはよくわからないけれど、ひとまずこれでRAWのままで最終画像まで辿り着くことが可能になる。どうしてもうまくいかないときはLightroomからPhotoshopに渡してレタッチすればいい。

と、こんな感じなのだけど、そんなに大変なことするくらいならVueScanで普通にTIFFで取り込んでPhotoshopでいじるほうが格段に簡単だよなぁとか思ってみたりして、なかなか前に進まなかったりする。

ちなみに上の写真では、テーブルのハイライト部分の緑かぶりがうまく除去できていない。こういうのは、1枚ずつパラメータの細かな設定で追い込んでいくしかないのか……。

誰か画期的な解決方法知りませんか?

川内倫子風パンダ


Rolleiflex 3.5F / PRO400

カラーネガをスキャンしているのだけれど、どれもこれも川内倫子風になる。あるいは中川正子風というか。

これはこれでいいのだけれど、じゃあほんとうのカラーネガスキャンの落とし所はどこにあるのかというのは正直疑問なところ。
あれは作風としてありだと思う一方、こんなに簡単にスキャンしただけでこんなふうな色が出てしまったら川内倫子も困るんじゃないかと思う。
というか、案外種明かしはそのへんにあるのだとしたらそれはそれで悲しい気もするし。

もしそうなのだとしたら、川内風を楽しむのではなくカラーネガのスキャンをポジのように仕上げるほうがより高度で腕のいいスキャンということなのかもしれない。

ともあれ、川内風のカラーネガは楽しいので、しばらくこんな感じの写真が続くかと思いますがお付き合いください。


Daily Photologにも川内風を何枚かアップしてます。

ブロニカ試し撮り

ブロニカETRSiの試し撮りモノクロネガを現像してスキャンしてみた。

スキャンに関しては機会を改めて書くつもりだけれど、おおまかな流れとしては、

VueScanでスキャン、DNG形式で保存      ↓ Abode Camera Rawで開きトーンカーブをひっくり返して パラメータを保存      ↓ Lightroomに読み込んでトーンの調整&ごみ取り


という感じだ。
これで、Apertureで管理するのと同じようにスキャン画像をRAWで扱うことができるようになるというわけだ。

で、それはともかく試し撮りの写真を2枚ほど。


BRONICA ETRSi / E75mm F2.8II / NEOPAN 400PRESTO

夜に部屋の中で撮るものがなかったので被写体が悪いのはご勘弁をということで。


BRONICA ETRSi / E75mm F2.8II / NEOPAN 400PRESTO

リサイズしているのでわかりにくいけれど、35mm判では到底かなわない中判ならではの粒子の細かさ。
このワークフローが確立すれば、かなり楽しいフィルム写真生活が送れそうだ。

ズミルックス! ズミルックス!

セブン社カメラ部のzenqさんにライカウィルスをうつしてしまって、晴れてライカユーザとなったのだけど、そのファーストライカがM6とズミルックス35mm初代。ついでにエルマリート90mm初代も。
うーん、なんともうらやましいかぎりだ。
で、このあいだレンズをちょこっとお借りする機会があったので、カラーネガで試し撮りをしてみた。フィルムはポートラ400NCで、全て開放で撮っている。


Leica M4-P / Summilux 35mm F1.4 / PORTRA 400NC


Leica M4-P / Summilux 35mm F1.4 / PORTRA 400NC


Leica M4-P / Summilux 35mm F1.4 / PORTRA 400NC


Leica M4-P / Elmarit 90mm F2.8 / PORTRA 400NC


ズミルックスの開放は、ほわほわでさらに周辺減光もすごい。
デジタルな現代では絵に書いたようなダメレンズだけど、こうしてみるといい味わいだ。今度はぜひ絞り込んで撮ってみたいところ。
エルマリートのほうはシャッタースピードが稼げなくてわずかにぶれているようでなんともいえない。0.72倍のファインダーでは、フレームが小さいうえに距離計も狙ったところでピントが合わせにくく、やはり90mm以上を使うならM3系のほうがいいのかなぁと思う。

ところで今回のスキャンで、ある画期的な方法を発見した。
ほんと、目から鱗って感じで、今後のスキャンがかなり楽しくなりそうな発見。

詳しくはのちほど。

今日届いた何か - ブロニカ ETRSi

あまりにも安かったので衝動買い。
ブロニカの645判一眼レフETRSiだ。

ハッセルを手放すとき、「もう決してハッセルは買わない」と心に誓ったのだけれど、ハッセル型の撮影スタイル——左手の掌でカメラ底部を包み込み、右手でフォーカス、左手でレリーズ——がやっぱり好きだ。ローライだと左にフォーカスノブがあるため1カット撮るごとにカメラを持ち替えなければならないのだ(もちろんローライはローライでいいのだけれど)。

このところローライにカラーネガを詰めて持ち歩いていて、中判熱が再燃してきたところだったこともあって、このカメラを見つけた瞬間、こりゃ買うしかないと思った。

645判のウェストレベルといえば、ほかにはマミヤの645PROがある。
たまにネットで中古を見つけては、いいなぁと思っていたのだけれど、いまいち決定打に欠けてる感じがした。
ブロニカはといえば、そのときはまったく眼中になかった。一部の熱烈なマニアを除いて、多くの一般的なカメラ好きの人が思っているように、ぼくもブロニカに対してはあまりいい印象がなかったのだ。

しかし、今回は値段にやられてしまった。
ボディと標準レンズ、120フィルムバックがセットで29,800円! 驚きのプライスだ。

しかも、程度も思ったより全然悪くないうえに、カメラ自体の造りもしっかりしていて非常によい。
いままでのは偏見でした。善三郎さんごめんなさい。

さっそくテストを兼ねてモノクロを1本通してみた。
明日の朝現像する予定。

さすがに新しい機材が来ると写真欲が湧いて非常によろしいことです。

元陽の写真をアップ

遅ればせながらGALLEYを更新。
2000年に雲南省元陽で撮ったシリーズをアップしました。

元陽は最近では棚田でとても有名になりました。世界遺産への登録も申請中だといいます。ぼくが行ったころは、まだ観光地ではなくのどかな田舎の街といった風情でした。

あれから早7年……。
きっといまでは街もすっかり変わっていることでしょう。


それから、実はちょっと前からギャラリーの中に日々の写真をアップするコーナーをつくっています。
こっちはまだ整備中なので不具合等あると思いますが、たまにアクセスすると新しい写真がアップされているかもしれませんので、こちらもどうぞよろしくお願いします。

ここにもタロン


RICOH GR DIGITAL

人の車にぬいぐるみが載ってるのを見ると「うわぁ」と思うくせに、ちゃっかり自分の車にも乗ってたりする。
先日ふと見たら逆立ちしていたので思わず記念撮影。

暗室がほしい

暗室がほしい、暗室がほしい、暗室がほしい。


と3回言ってみるテスト。

なんだか年々欲しい物の値段が跳ね上がっていくような……。
まともな暗室作ろうと思ったらいくらくらいかかるのか?

手持ちのもので活用できるのは、


  • 4枚羽根の大四までいけるイーゼル

  • 引伸しタイマー

  • フットスイッチ

  • 引伸しレンズ(年代物のフジノン)

うーん、ろくなものがないなぁ。

アパート1室借りて、引伸し機買って、バットやらなんやらの小物を揃えて……。
と考えると、ぜんぜん現実的ではない。

冬に買ったhpのA3ノビ機でデジタル暗室(明室)するのが関の山か。

M5入院

3月の終りに買ったM5の調子が悪いので、6ヶ月保証の期間内に修理してしまおうということでカメラ屋さんに持って行った。




在りし日のM5の雄姿。レンズはズマロン3.5に12504フード。

調子が悪いといっても、致命的な不具合というわけではない。ファインダーのブライトフレームのパララックス補正がうまいこと動いていないようで、近距離に近づくにつれて中で引っかかるかなにかして途中で止まってしまうというような状態だ。
買った直後には全然気がつかなくて、しばらく使っているうちにどうもおかしいことに気がついた。
で、すぐにカメラ屋に持って行ったのだけど、撮影にはそんなに不都合はないし、第一買ったばかりで使いたいだろうし、6ヶ月保障が切れるぎりぎりに持ってきてもらってもかまわないとお店の人が言ってくれたので、そのまま放置していたのだった。

さて、いざお店へ持って行ってみると、前回とは別の店員さんが対応してくれたのだけど、ライカのことをあまり知らないのか、話が全然通じない。
「ファインダーのブライトフレームのパララックスの補正がおかしいみたいなんですけど……」と言って、実際に症状を確認してもらおうとしても、「はぁ、そうなんですか」って、あまりピンときていない模様。

「いや、だから、どういう症状かはご理解いただけましたか?」
「では、伝票にそのように書いておきます」
いや、ぜったい理解してないでしょ。ぼくの言い方が悪かったのかもしれないけれど。

最近のカメラって、修理というより丸ごと交換のほうが多そうだし、それにこのデジタル全盛の時代にレンジファインダーの修理の依頼って、店員さんにはいい迷惑なのだろう。ごめんなさい。
でも、R-D1が現行品として売られてるわけだし、レンジファインダーの仕組みを理解しておいても損はないとは思いますよ。


/*ちなみにR-D1はパララックス補正時に距離計部分は動かずブライトフレームだけが動く。これ役に立たない豆知識ね。*/

そんなわけで、一抹の不安は抱えつつも、ひとまず保障期間内に修理に出せたのでよしとすることにする。

「修理にはお時間がかかりますけどよろしいですか?」
「はい、覚悟はできておりますから」

って、いったいどのくらいかかることやら……。

ちょっと驚いたある夫婦の話

最近なんかの拍子に、写真家の野町和嘉の奥さんは写真家の榎並悦子だと知った。いや、榎並悦子の旦那が野町和嘉だというか……。
へぇ、夫婦揃って写真家か。

なんかの拍子というか、横木安良夫のブログに「野町、榎並ご夫妻」って載っていたのだ。

野町和嘉は風の旅人を読むようになって知った。
ぼくの好きそうな世界各地の写真を撮っている人だ。

榎並悦子は昔からアサヒカメラやらなんやらによく出ていたので知っていた。
フォトコンテストの審査員とか。

で、今さらながらにそのふたりが夫婦だと知ってびっくりしたわけだ。
吉田拓郎と森下愛子よりびっくりですよ(実は最近まで知らなかった)。

というわけで、なんということはない話なのだけれど、昨日夢にまで出てきたくらいだから、ぼくにとってはけっこう衝撃だったのだと思う。
なにが衝撃なのかはこれまたよくわからないのだけれど……。

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