旧市立病院
ちょっと前に撮ったものだけれど、旧市民病院が取り壊されている様子。
あまり近くまで行けなかったので小さくしか写っていないけど、砂埃が立たないように水を噴射しながら壊していた。もうしばらくしたら跡形もなくなにもなくなってしまうのだろう。
跡地は駐車場になるそうだ。
まだこの病院が健在だった頃、一度だけ診察してもらいに行ったことがある。
2度目の海外旅行のインドとネパールから帰ってきてから1ヶ月くらいおなかの調子が悪かった。アジアを旅行すると赤痢や腸チフスにかかる可能性は未だに高く、旅先で会った人からも何度となくそんな話を聞かされていた。
そういえばあのときは、日本に帰ってきてから関空の検疫で検査をしてもらったような気もする(検疫はたしか希望すれば簡単な検査をしてくれるはず)。
で、結局幸いなことになんともなくて、市立病院にも一度行ったきりだった。
だから、壊されることになにも感慨はないのだけれど、もとあったものがなくなっていくっていうのは、寂しいような気もする(そういうのを感慨っていうんじゃないか?)。
新しいものが好きなくせに、古いものに残っててほしいなんて思う。人間って勝手なもので……。そういう意味では、世界遺産とかもあんまり好きじゃなかったりするわけだけど。
一度愛着を持ってしまうと、失いたくないと思うようになる。
いっそのこと全部失ってしまえば気が楽になるのかもしれないけれど、いろんなものを手に入れすぎた現代人には難しいなぁと思う今日この頃。なにかにつけて、ね。