PowerBookのその後
おそらくハードディクスのカタログ階層が壊れてしまったためにうんともすんともいわなくなってしまったPowerBook。
OS Xに標準でついているディクスユーティリティでは修復不可能だったので、前回も書いた通り最後の悪あがきとしてTechTool Proを購入してみた。
TechTool Proは、アップルも公認(?)の強力なハードディスクユーティリティツールで、アップルストアのジーニアスもこのツールで診断するとかいう噂(実際にみた訳ではないので不確かだけど)。
さて、ヨドバシに注文したTecTool Proが届いて、さっそく試してみた。
まず、ほかのMacにターゲットディスクモードで接続してみたが、認識不能でうまくマウントされないため診断が行えない。それで今度は、TechTool ProのCDから起動してみたら、うまいくった。さっそくハードディスクの診断をしてみたのだけど、やはり途中でエラーが出て失敗する。かなり深刻なエラーのようだ。
修復はあきらめて、次はファイル自体を救出を試みる。間違って消去したファイルをを救出するやつだ。
しかし、これもだめ。ファイル自体があることはわかるのだけど、それをほかのドライブに復元するときに失敗する。
丸2日かけて延々それを繰り返したけど全くだめだった。
こうなるともはやなす術がない。もうあきらめてしまおうかと思った。主に救出したいのはiTune Storeで買った曲と最近iTunesに取り込んだ曲くらい。その他にもこまごまとしたファイルはあるだろうけど、たいていバックアップがとってあるのでなくなっても困らないだろう。
そう思っていたら、もうひとつユーティリティソフトがあるのを思い出した。
その名は「DriveGenius」。TechTool Proの陰に隠れて目立たないけど、比較的早くからOS Xに対応したユーティリティソフトだ。その点ノートンとは大違い(ぼくはノートンをもともと信用していない)。
もうやけっぱちになって、このソフトも買ってみることにした。
ダウンロード版が用意されているのですぐに使うことができる。
起動してみた感じはTechTool Proよりもインターフェイスが優れている。
が、さっそく「修理」という項目から「検証」「修理」「再構築」を試みたところ、けっきょくどれも途中でエラーが出て中断。
やはり、どのソフトを使っても無理のようだった。
そうやって、何回もCDから起動しては失敗して再起動……を繰り返しているうちに、うっかり起動ディスク(壊れているHD本体)から起動させてしまった。
いままでなら、起動途中でフリーズして電源が落ちていたのに、なぜかそのときはちゃんと起動した。
起動には普通では考えられないくらい時間がかかったけど、どうにか起動できるようになったみたいだった。
さて、起動できたらこっちのもの。外付けハードディスクに必要なものだけバックアップしてしまえばいい。
と思ったら、今度は外付けハードディスクを認識しない。どうもルートのVolumesの階層がおかしくなっているようだ。
それからあれこれ考えて、再びターゲットディスクモードでほかのMacにつないだら、見事認識するではないか!
もうなにがなんだかわけがわからなくなってしまったけれど、とりあえず調子が悪くならないうちに、必要なファイルを全部コピーして一件落着。
結局のところ、いつの段階でどうして直ってしまったのかは不明のままだけど、どうにか必要なファイルが救出できたのでよしとしようと思う。
PowerBookはフォーマットし直してクリーンインストールすれば復活するだろう。
というわけで、PowerBook不調から1週間……。悪あがきの末、いちおうなんとか復旧することができた。
それにしてもユーティリティソフトを2つも買ってしまって痛い出費。
みなさんもハードディスクの故障には十分気をつけましょうね。今回は論理的な不調だったけど、これが物理的な故障だとどうにもなりません……。やはり、日々のバックアップは大切だなぁと。
ところで、前回書いた「伝家の宝刀」とは、iMacの24インチ。今年の2月に買ってそのままになっていた(経緯は省略)。
さすがに狭いわが家に24インチはやりすぎだなぁと思うけれど、快適ですよ、広い画面。これに慣れてしまうと仕事で使っている20インチが狭く感じてしまうほど……。
しばらくはiMacをメインで使って、PowerBookには休んでもらうことにしよう。