アオれるカメラを手に入れたら一度はやってみたくなるのが人情というものだけれども、しかし……。
ミニチュアに見せるためにはちゃんとテクニックがあって、上の写真のようにただピントを浅くしただけじゃあだめで、もっと俯瞰じゃないと雰囲気が出ない。ついでにカラーで彩度を上げるのもミソのようだ。
それにしても、本城直季以降、にわかにこの手の写真をずっと撮り続けている人の気が知れん。いや、続けているだけ立派だとは思うけれど。
そんなことよりも、フィルムの装填でミスりまくりなことのほうが悲しい。
作風だとかなんだとか以前の問題。
パンダを止めている駐車場に、妙に人懐っこい猫がいる。我々は彼のことを「にゃーくん」と呼んでいるのだけれど、今日車で出かけて帰ってきたら、いつものようににゃーくんがどこからともなく現れて、甘えるようにすり寄ってきた。
にゃーくんは、猫にしては珍しく飼い主でもないぼくらが抱き上げても嫌がることなくおとなしくしている。「おいで」と言って手招きをすると、とことことあとをついてくるのだけれど、途中まではついてきても必ず大きな道路を渡る前にどこかに行ってしまう。やはり飼い猫なのか、それとも野良猫だけどテリトリーの外だからついてこないのか。
今日もそんなふうにしてしばらく遊んだのち駐車場からしばらく歩いてふと振り返ると、ちゃっかりパンダのボンネットに寝そべっているではないか。
実は、去年の年末あたりから、洗車をしていないがためにほこりまみれのパンダのボンネットに猫の足跡が残っているのを何度か目にしていた。やはり犯人はあなたでしたか。
ちなみにこの駐車場の周辺は、にゃーくんの他にもたくさん猫がいて、他の猫たちも車の上で日向ぼっこをしていたりする。
でも、必ずいつもいる場所は決まっているようで他の猫達がぼくの車に近づいてきたことはないし、逆ににゃーくんが他の車の上にいるのも見たことがない。猫の世界にもいろいろあって、場所取りとかあるんだろうか。
それにしても、にゃーくんがぼくのパンダを選んで居ついてしまったのだとしたら、ちょっとうれしいなぁと思う。
にゃーくん、もし野良猫ならばうちの子になりませんか?
先日の夜桜の続き。
大判4カット撮った中で一番まともだったのがこれ。
例によって周辺部があまりよろしくなかったので、今回は3:2にトリミングした。6x9のロールフィルムホルダをつけて撮ったのとほぼ同じくらいの画角。
欲張って斜めにピントを合わせようとしたのが間違いで、素直に奥にピントを合わせたほうが良かったんじゃないかと思う。右上の木の葉っぱが不自然にピンボケ……。
それはともかく、カメラを三脚に据えてじーっとシャッターチャンスを待つという撮影の仕方もなかなか面白いなあと思った。いままでずっと、小型カメラですばやくスナップというのが美徳だと思ってきたけれど、ちょっと価値観が変わりそう。
機動力には乏しいけれど、いったんセットしてしまえばシャッターチャンスに強いカメラというのも悪くない。この感覚はビデオカメラでの撮影に近いように思う。
さて、大判入門から1ヶ月近く。
20枚入りのアクロスと10枚入りのRDP III、それからポラがあと数カットずつ残っている。なかなかいいペースではないかと。
しかし、月に1箱ずつ消費すると考えると結構な出費になるのがつらいところ……。