2週間ほど前くらいから、急に大判に興味が湧いてきて、いつものことながらいても立ってもいられなくなって、ネットやら本やらでいろいろ調べてみた。
いままで大きなフィルムといえばブローニーが精一杯。4x5以上は未知の世界だっただけに、調べだしたらおもしろくて、この2週間で大判に必要なものをひと通り揃えてしまった。
カメラ本体はもちろんのこと、シートフィルムホルダー、ポラホルダー、ピントルーペなどなど。それから、フィルムとフィルム現像後の乾燥用クリップも。
そして、満を持して迎えた今日、ついに人生初の4x5で写真を撮った。
昨日ヨドバシから届いたフィルムを恐る恐るダークバックの中でホルダーに装填し、とりあえず2カット分を用意。それからあらかじめフィルム現像の準備をしておいて、さっそく試し撮りに出かけてきた。
どんなのが撮れたかというと……。
Super GRAPHIC / Ektar 127mm F4.7 / ACROS
Super GRAPHIC / Ektar 127mm F4.7 / ACROS
上下左右逆さまのファインダーで、いまいちフレーミングがよろしくない。それから、1枚目は画面左側のピントが甘いようだ。
ついでに、フィルムにはけっこう傷が入っていた。これはおそらくホルダーに装填するときのものと思われる。
ちなみにフィルム現像は、手持ちの道具でできることから、ロールフィルム用のステンレスのタンクに2枚を向かい合わせて入る方法。この方法は、一度に2枚しか現像できないけれど、少量を処理するにはちょうどいいようだ。はじめてのわりには現像ムラもなくうまいこといったのではないかと思う。
それにしても、できあがったネガは恐ろしいまでの情報量。木の枝の細かい部分まで全部写っている。
F-3200で1600dpiでスキャンして約7000x6000ピクセル、デジカメの画素数で言うと4200万画素。そりゃあすごいはずだ。
カメラについては、のちほどあらためて詳しく書こうと思うけれど、グラフレックスのスーパーグラフィックで、レンズはコダックのエクター127mm F4.7 。
まさか、自分がスピグラ(厳密にはスピグラではないのだけど)を買うことになろうとは思ってもみなかったのだけど、そのあたりのことはカメラ編で。
というわけで、しばらくの間、大判で彦根の町を撮っていこうと思っている。